【第11回読書会】日本のこころの教育(境野勝悟著)

8月27日は、ハリー進学教室2025年8月の第一回目の読書会でした。
今回は教室長である、私、荒牧が担当しました。

とりあげた本は、
境野勝悟さんの『日本のこころの教育』という本です。

著者は、昭和ひとけた、横浜生まれ。
神奈川の名門進学校、栄光学園で18年間国語教師を務められた方です。

ある日、ドイツ人の校長先生から、
「日本の挨拶の、さようなら、とはどのような意味があるのか?」
と尋ねられたものの、きちんと答えることができなかった。

それで、日本人のこころの研究をしていったところ、思いがけない理由がわかった!
というお話です。

「こんにちは!」というときの「こんにち」とは太陽(今日様)であることや、
「おかみさん」は「お日身」さんであることなど、
日本人にとって、太陽がとても重要な位置を占めていることがよくわかったわけですが、

個人的には、なぜ日本人は母親のことを、「おかあさん」と呼ぶのか、
父親のことを「おとうさん」と呼ぶのか、という理由が心に刺さるものがありました。

「こんにちは」(今日も太陽さんと一緒に元気にやってますか?)
「はい」(はい、一緒にやってます)
「さようなら、ごきげんよう」(そうであるならば、ご機嫌ですね)

こうした日本人として使ってきた言葉の意味を踏まえて、
自分も使う言葉を考えたいな、そう思いました。

なお、
生徒たちには、国旗が中黒というものになっていたかもしれない、というのが衝撃だったようです。
やはり小学生はビジュアルからはいりますね笑