【第1回読書会】「どんぐり民話館」(星新一)
ハリー進学教室では、毎月、塾生が主役の読書会を開催しています。
月に2回の実施で、そのうち、1回が塾生で、1回が私です。
3月は初めての試みということで、どうなるか少し不安でしたが、
結果的にそれは杞憂で、みなさんとてもよい、発表・対話をしてくれました。
記念すべき第1回の塾生さんが取り上げてくれたのは、
星新一さんの短編小説集「どんぐり民話館」の1つの小説です。
なんでもかんでもうまくいく男の人を題材にした物語。
その男の人は、なんでもうまくいっているから、
今度こそ悪いことが起こるのではないかと不安におびえている。
そんな男の人を教訓に、今ある幸せを大切にしよう、
と伝える物語とのことでした。
いまの小学生にとって、不安とは何なのだろう?
そう思った私は、
「不安になるのはどういうとき?」と尋ねたのです。
すると、小学生の塾生が口々にいうのは、
「周りから笑われること」。
小学生の世界というのは、とかく、
メンバーが変わらないクラスが世界の中心となっているので、
一度馬鹿にされたり、嫌われることのリスクが大きい。
彼ら・彼女らがそういうのもうなずけますね。
しかし、だからといって何も発信しないのももったいない。
私自身も、昔は、ブログ記事を指摘されるのが怖くて、なかなか発信できない人間でした。
それが堂々と発信できるようになったきっかけは、 BIG MAGICという本の一言だったのです。
「神様があなたと同等にその人をこの世に生み出したように、
あなたのアンチがあなたの発信を嫌う権利はたしかにある。
しかし、だからといって、神様に生み出されたあなたが、
それを理由にあなたの好きを発信しない理由にはならない。」
(「BIG MAGIC」エリザベス・ギルバート著)
ぜひ、自らの在り方を確立し、
世界をプレイグラウンドにしていきたいものですね。